健康と窓 ①
一時期前に、体温を上げると健康になるという本が流行ましたね。
体温が一度下がると免疫力が30%低下する。
逆に体温を1度上げると免疫力が500~600%向上する。
なんともすごい差があり驚きます。
体温と健康はなんとなく関係があるのかな?
ぐらいで捉えていましたが、
本書を読んでいるとなるほどと思いました。
体温をあげると免疫力が上がる理由は2つあり
①血流がよくなる。
②酵素の働きがよくなる。
(酵素…体内で化学反応が起こるときに必要な「触媒」である。)
(触媒…それ自体では変化せず他の物質とともに化学反応の仲立ちとなる。)
とのことです。
①の解説としては、
血流がよくなることにより
血液中の白血球がよりすばやく対応して、
異物を処理する働きがはやくなる。
②の解説としては、
人間活動には様々な化学反応があります。
食べ物・アルコールの消化・栄養の吸収・老廃物の排出、
これらすべてが酵素の働きであり、
人間活動には絶対的に必要なものであります。
酵素が活性化するのは37度からであり、
上げれば上げるほど活発になり働きがよくなります。
ちょうど人間の平熱よりすこし上くらいから活性化します。
(酵素は熱に弱いといわれていますが、
実際には48度を超えるくらいからになります。
48度ですと人間は死んでしまいますので、
実質、温度を上げれば上げるほど、酵素の働きは活発になってきます。)
体温をあげることで、
この二つの要素が向上する。
それにより健康になるとのことであります。
本書としての対策としては、
筋肉を鍛えるのが効果的とのこと。
基礎体温を上げることが
免疫の増大につながるとのことです。
わたしも現在よくトレーニングで
ランニングをしていますが、
トレーニングをして体の筋肉があるときのほうが
風邪をひきにくくなっているような気がします。
以前季節の変わり目で風邪をよくひいていた記憶ですが、
最近はインフルエンザ以外では風邪をひかなくなりました。
体温を上げると健康になる。
最近さまざまな研究により
断熱性の高い住宅は健康増進につながるという
結果出ているとのことです。
断熱性の低い家から高い家に転居した人を対象にした調査で
心疾患が81% 糖尿病は71% 気管支喘息は70%
関節炎 68% 他 さまざまな病状の改善が見られたとのことです。
明治時代から前ですと、
家での死亡事故は冬よりも夏場が多い結果でありました。
それは夏での食物の腐敗等で食中毒による死亡事故が多かったのですが、
冷蔵庫をはじめとする食物の保存技術が向上して以来、
現在では冬での死亡事故が圧倒的に多くなりました。
冬による死亡事故の事由は溺死・窒息・転倒が多く
よく言われるヒートショックなども関係してきます。
冬の家庭内の事故は、
交通事故の件数よりも多いとのことですので、
実に驚くことであります。
健康のためには体温を上げることも重要ですが、
家庭内の環境、温度の管理が重要になります。
私たちサッシ業界で
現在、断熱性の高いサッシが注目を浴びています。
以前まではただ窓があれば、
採光があればそれだけで・・・
ということで窓に対するニーズが薄く
断熱とは無縁の低機能の普及サッシが
多く出回っていました。
弊社ホームページでも掲載していますが、
冬場に家から逃げ出す暖かい空気の約58%(家全体の)
が窓やドアからとなっています。
つまり窓を改善することが、
断熱、言い換えれば健康のためになるということです。
住宅エコポイントで内窓や機能ガラスが
一躍有名になりました、
ただこのときはエコポイントでお得だから・・・
せっかくだから的な部分も多かったと思います。
結露も軽減できる、断熱に出来る、などと
その当時はよくうたわれましたが、
内窓・機能ガラス また高性能のサッシは
健康のために必要な設備であり、
健康に密接にかかわってくるものであります。
これからは、健康を目的とした窓の改善が支流になってくると思います。
予防医学という言葉があります、
これからは窓の改善が病の予防につながるのではないかと思います。
よく営業をしていると、お年を召したお客様から、
「もう後先短いから高価な窓はもういいよ」といわれることが多いです。
ただ窓を換えることにより
より健康になる環境を手に入れ、長生きできることが出来るかもしれません。
なかなかこのわかりづらい窓をよりお客様へ
お伝えするのは難しいことなのですが、
わかりやすく提供するのはわれわれの今後の役目になってくると思います。
お客様の健康のためによりもっと勉強していきたいと思います。